
インターネットとは何か?
インターネットの概要
インターネットとは、世界中のコンピューターやデバイスを相互に接続する巨大なネットワークです。情報を送受信するためのルール(プロトコル)に基づいて動作しており、Webサイトやアプリケーション、メール、SNSなど、日々使われているあらゆるサービスの基盤となっています。フロントエンドエンジニアにとって、インターネットの仕組みを理解することは、Web開発の土台を築く上で欠かせません。
インターネットの役割
インターネットは、情報のやり取りをスムーズに行うための共通基盤です。たとえば、あるWebサイトにアクセスするとき、ブラウザはそのサイトのデータをインターネット経由で取得し、ユーザーにページとして表示します。つまり、フロントエンドで作成したHTML/CSS/JavaScriptも、インターネットを通じてユーザーの元に届けられているのです。
HTTPとWeb通信の基本
HTTPとは何か?
HTTP(HyperText Transfer Protocol)は、Web上で情報を送受信するためのプロトコルです。ユーザーがブラウザでURLを入力すると、HTTPリクエストが送信され、対応するデータ(HTMLや画像、スクリプトなど)がHTTPレスポンスとして返ってきます。フロントエンドエンジニアは、このやり取りを意識して、効率的な通信や表示速度の最適化を図る必要があります。
HTTPSの重要性
HTTPSはHTTPにセキュリティ機能(SSL/TLS)を加えた通信方式で、データの盗聴や改ざんを防ぐ役割を果たします。モダンなフロントエンド開発では、HTTPSでの通信が標準となっており、ブラウザによってはHTTPS以外のサイトに対して警告が表示されることもあります。
今ではSSL/TLSが当たり前でサイトがHTTPSになっているかはURLの左にあるボタンをクリックすると確認できます。

ドメイン名とDNSの仕組み
ドメイン名とは
ドメイン名は、Webサイトの住所のようなもので、たとえば「example.com」のように表記されます。ユーザーはこのドメイン名をブラウザに入力することで、目的のWebサイトにアクセスします。実際には、これをIPアドレスに変換して通信が行われます。

DNSの役割
DNS(Domain Name System)は、ドメイン名をIPアドレスに変換するシステムです。フロントエンドエンジニアにとっては、DNSの仕組みを理解することで、ページ表示の高速化や障害時の対応がしやすくなります。

Webホスティングとサーバーの基本
Webホスティングとは
Webホスティングは、Webサイトのデータをインターネット上に公開するためのサービスです。レンタルサーバーやVPS、クラウドサービスなどがあり、それぞれに特徴があります。フロントエンドエンジニアでも、最低限のホスティング知識があると、Webサイトのデプロイやトラブル対応がスムーズになります。
静的サイトと動的サイトの違い
フロントエンドでよく扱う静的サイト(HTML/CSS/JSで構成されたファイル)と、バックエンドと連携して動作する動的サイトでは、ホスティング方法も異なります。NetlifyやVercelなどの静的サイト向けホスティングサービスは、フロントエンドエンジニアにとって手軽で便利です。
ブラウザの仕組みと描画プロセス
ブラウザの役割
ブラウザは、HTMLやCSS、JavaScriptを解釈し、ユーザーに視覚的なWebページとして表示するソフトウェアです。Google Chrome、Firefox、Safariなど、複数の種類があります。
2025/06時点でのブラウザシェア率(日本)
- Chrome:56.34%
- Safari:25.29%
- Edge:10.92%
- Firefox:3.46%
- Brave:1.19%
- その他:0.81%
参照元:https://gs.statcounter.com/
ブラウザでの表示確認の際にどこまでチェックするかなど使用率を参考にするのも良いと思います。
レンダリングの流れ
ブラウザはHTMLを読み込み、DOM(文書オブジェクトモデル)ツリーを生成し、CSSを解析してスタイルを適用し、最終的に画面に表示します。この一連の流れ(レンダリング)は、表示速度やUXに直結するため、フロントエンドエンジニアは最適化を意識する必要があります。
まとめ
フロントエンドエンジニアを目指す上で、インターネットの基本的な仕組みを理解することは極めて重要です。HTTPによる通信、DNSによるドメイン解決、Webホスティングの仕組み、そしてブラウザがWebページを表示するまでの流れ。これらの知識があることで、単なるコーディングから一歩踏み込んだ開発が可能になります。これから学ぶ方は、ぜひこの基礎をしっかりと押さえ、自信を持って次のステップへ進んでください。